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公定歩合と政策金利はどう違いますか。
「公定歩合」とは中央銀行から市中銀行への貸出金利のことを指し、かつて日本銀行(日銀)は、公定歩合の上げ下げによる金融政策である「公定歩合操作」によって景気調整を行っていました。しかし近年、日銀の金融政策においては公開市場操作が主な手段となっており、この際の誘導目標である短期金融市場の「無担保コール翌日物金利(オーバーナイト物)」が、金融政策の目標である「政策金利」と見なされています。
日銀が市中銀行に貸し出しをする際の金利である「公定歩合」は、あくまでも短期金融市場の上限目安にすぎないため、「政策金利」と呼ぶことは適切とはいえません。こういった実情に合わせて、「公定歩合」の名称も2006年8月に「基準割引率および基準貸付利率」へと変更されました。
なお、日本以外の中央銀行では、現在でも公定歩合操作を金融政策の主な手段としているところも多くあります。