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※お手持ちの場合は,平成29年度『新詳高等地図』『標準高等地図』ご審査用見本,各内容解説資料と合わせてご覧ください。 | ![]() ![]() |
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![]() 帝国書院が発行する地図帳。実は平成28年度から使用されている『中学校社会科地図』,そして平成29年度より高等学校に供給される地図帳『新詳高等地図』『標準高等地図』には,新たな特徴がある。 その特徴とは,ズバリ「紙」。宮城県石巻市の日本製紙株式会社石巻工場(以下,石巻工場)の技術者たちが生み出した地図帳のための現時点における最高傑作ともいえる紙。それはいったいどのような紙なのだろうか。また,紙はどのようにつくられるのだろうか。東日本大震災から5年を迎えた2016年3月,取材班は工場を訪ねた。 |
写真1 今回お話をうかがった石巻工場の方々。 写真左から 畑中広巳さん,近藤政彦さん,長谷川敏之さん,安達未紀さん。 |
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私たちは今,当たり前のように地図帳や教科書で学習することができ,文庫本やコミックを読むことができる。これは,震災から立ち上がり,そして今もなお,見やすい用紙や持続可能な開発に向け研究に取り組む石巻工場のたまものでもあるのだ。 最後に,石巻工場の方々はこう語る。 地図帳というのは,将来にわたってさまざまな活用ができるもの。そのような地図帳だからこそ,毎日使っても破れず,退色せず,見やすい地図帳であるように,用紙製造の技術を発展させるべく,研究と開発に取り組んでいます。これからも,先生方,生徒のみなさんには地図帳を学習に役立てていただきたいと思っています。また,ときには,地図帳の専用用紙をつくっている工場が東北の石巻の地にあるのだな,と思い出していただけるとうれしく思います。
今は少子高齢化,デジタル化ということで,確かに用紙の需要としては減っているのかもしれません。しかし,紙というのは一覧性があり,携帯性があります。今後もそれぞれのよいところを生かして,うまく共存していくことになると思います。 そのような時代のなかで,新たな素材の開発などさまざまな展開を図ろうとしています。世の中の流れが変わりつつある中でも,私たちは木材そして紙をベースとして社会に貢献できるよう,また新たなサービスを提供していきたいと考えています。 これからも石巻工場の挑戦は続くだろう−。 |
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