見通し・振り返り学習活動を重視した編集

帝国書院 第一編集室

国立教育政策研究所が発表した平成25年度全国学力・学習状況調査 クロス集計の結果から、見通し・振り返り学習活動を積極的に行った学校ほど、平均正答率が高い傾向にあることがわかってきています。

見通し学習とは授業の冒頭で目標(めあて・ねらい)を示す活動であり、振り返り学習とは授業の最後に学習したことを振り返る活動を指します。全国学力テストでは社会科のテストは含まれていませんが、知識の定着という点では見通し・振り返り学習活動を行うことで同じ効果が得られるものと帝国書院編集部は考えております。

ここでは、中学校社会科教科書を例に、見通し・振り返り学習活動に向けて行った配慮についてご紹介したいと思います。

配慮@ 中学校社会科3点で共通して設置した
「学習課題」「確認しよう・説明しよう」

中学校社会科地理・歴史・公民3点の通常ページは、原則見開きを1時間で学習できるよう構成しています。その際、授業の冒頭で示す目標(めあて・ねらい)として左ページ本文の前に「学習課題」を、授業の最後や家庭学習の際に学んだことを振り返る活動として右ページ側注欄下段に「確認しよう・説明しよう」を設置し、「見通し→本文→振り返り」という展開が紙面上でできるようにいたしました。

特に、「確認しよう」は本文などの中から学習上大切な事項を確認して書き出すようにし、知識の習得を促すようにいたしました。また、「説明しよう」は習得した知識を活用して自分の言葉で説明する、言語活動を行うようにすることで、思考力・判断力・表現力の育成を促すようにいたしました。

また、「見開きタイトル」・「学習課題」と「確認しよう・説明しよう」は、内容的に連動するように心がけ、一貫した視点で授業を展開していくことができるようにいたしました。

⇒詳細は弊社 28年度用地理教科書「内容解説資料」p.21〜22をご参照ください。

地理 P.220-221

配慮A 授業単元を大きく見通すことができる特設ページと、
授業単元の最後に置かれた「学習をふりかえろう」

中学校社会科地理・歴史・公民3点それぞれで、単元の学習内容を大きく見通せる特設ページを設けました。

地理では、第1部第3章「世界の諸地域」や第2部第3章「日本の諸地域」の各地域の冒頭に「導入写真ページ」を設け、これから学習する地域の特色を視覚的に概観できるようにしました。

⇒詳細は弊社 28年度用地理教科書「内容解説資料」p.5〜6をご参照ください。

地理 P.88-89

歴史では、各時代のはじめに「タイムトラベル」のイラストページを設け、各時代の特色をイメージ豊かにつかめるようにしました。

⇒詳細は弊社 28年度用歴史教科書「内容解説資料」p.5〜7をご参照ください。

歴史 タイムトラベル 奈良時代

公民では、各部のはじめにイラストや写真を使った「学習の前に」を設け、各部の学習を行う際の観点を凝縮して示すようにしました。

⇒詳細は弊社 28年度用公民教科書「内容解説資料」p.5〜7をご参照ください。

公民 P.2-4

各授業単元の最後には「学習をふりかえろう」を設置しました。ここに置かれた「確認しよう」では、地図や年表、構造図などを使って学習内容を振り返り、知識の習得を促すようにいたしました。また「説明しよう」では、学習した内容を表や流れ図でまとめたり、みんなと意見交換を行ったりする言語活動を行うようにし、思考力・判断力・表現力の育成を促すようにいたしました。さらに地理の「学習をふりかえろう」では「探究しよう」を設け、興味・関心を抱いた地域の特色を探究する活動も紹介しています。

このように、見通し・振り返り学習活動は各授業のはじめとおわりだけではなく、授業単元のはじめとおわりにも行えるようにすることで、よりしっかりと知識が定着するようにいたしました。

⇒詳細は弊社 28年度用地理教科書「内容解説資料」p.6 および 
28年度用歴史教科書「内容解説資料」p.21〜22をご参照ください。

地理 P.195
歴史 P.84-85

おわりに

この他にも、各分野において見通し・振り返り学習活動を促す工夫をしております。生徒さんが社会に出たとき、必要な知識をしっかりと身に付け、その知識を生かしながら社会生活を行っていくことができるように、これからも紙面上の工夫を続けてまいりたく存じます。

[平成28年度用内容解説資料]

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